パーセルの径が6mmな理由について

今年よりテクニカルロープレスキュー(TRR)の教科書が新しくなりました。

その中に、パーセルの記載があります。

 

バーセルループ

 

パーセルは、6mmまたは7mmがよいと書かれていてます。私の頭の中では、パーセルは6mmという概念が固定化されていたので7mmという表記に驚きました。

 

固定化の要因は、スターリンのミシンで縫われているパーセルが6mmなこと、アメリカのインストラクターのリードさんが常に6mmパーセルを使っていたからです。

 

但し、プルージックの径が8mmなので、わざわざ径をかえずとも8mmでもいいのではないと頭をよぎりましたが、以下の理由で6mmが多く使われていると考えます。

 

一番の理由として考えられるのは、レストレイントの補助ロープが8mm径を使うことが多いので、それに巻き付け使用するには、8mmでなく6mmである必要があります。同径だと巻き付けても上手く保持しないためです。

 

次の理由は、かさばらないためです。チェスト、ショート、ロングの3種類を個人使用のために保持するためには、なるべく細い径でかさばらない方がよいと考えます。

 

また、8mmはチーム用で2人荷重にも対応させ、パーセルは個人用として1人荷重として使うなら、明確に径が違う方が誤使用を回避できると考えます。

 

これらの理由が、パーセルループが8mmでなく6mmや7mmが使われている理由だと推論してみました。

 

 

デットマンアンカーを使用したテンションダイオグナル

先日のSRTでは、川岸で支点を取ることが出来ず、即席でのデットマンアンカーを活用しました。

デットマンアンカーとは、和訳すると、死んだ人のアンカーです。

 

この名前の由来は、地面を掘り返して抵抗となるもの(木など)地中に埋めて土や砂を掛けて埋め込み
まるで死体を埋めたお墓のように見えることからそう名付けられています。

 

 

補助のスタッフが1名で短時間で作成する必要があったため、それほど深く埋め込むことは出来ませんでした。
強度的にはそれほど強い物ではないことを前提に、河川に斜めの展張線(テンションダイオグナル)を作成しました。

 

 

必要に応じて、より深く埋めたり、複数アンカーを設置するなどすればより強固なアンカーと出来ます。

今回は、リバーレスキューであり、万一、アンカー崩壊となっても落下の衝撃荷重がかからない事
貼り具合や角度を計算してアンカーに負荷があまりかからないように設定しました。

 

 

十二分とは言えないですが、十分にリバーレスキューのアンカーとして使用することは出来ました。

このデットマンアンカーは、支点の取りにくい、雪山などでも用いられる応用的な支点の取り方です。

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