5月13日(木)、14日(金)にアリゾナボーテックスフレーム講習を京都にて開催します。
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.rescue-japan.com/SHOP/010201.html
自由自在のアリゾナボーテックスを基本的な3脚から1脚の作成、
ロープが作り出す目に見えない力(合力)の働きの知識を得ることで
ロープレスキューの知識技術の幅を広げます
カテゴリー: アリゾナボーテックス
アリゾナボーテックスフレーム講習
AZフレーム講習を行いました。
今回の講習は消防の方のみならず警察の方、また
京都開催にもかかわらず愛媛県からも参加してくれました。
昨日までの講習の様子と下記に記した写真を掲載しておきます
Aフレーム作成ポイントAフレームを作成するにはAフレームを支えるガイラインよりも
メインラインが支点側及び救助者側(崖側)にかかる力の合力の向きに
フレームをあわせる事が重要に成ります
メインラインの合力ですが分かりやすく説明すると
プーリーの向きに合わせてフレームが傾いているその時がもっとも安定しますガイラインはあくまでも、フレームを立てるための
ささえのラインでこれらに頼るよりもメインラインの合力の向きが重要です。
写真はアメリカでの講習時のものですがガイラインは無しでもフレームは立っています。
こんな立て方は殆どしないと思いますが。
ボーテックスの立て角 ジンポール
前々回のアリゾナボーテックス講習の続きです。
ボーテックスコースの仕上げとしてジンボールをセットして宙吊り救助の
項目を実施しました。
ジンポールをセットしたところ
宙吊りの人を救助する様子
救助者をおろして行くまではよかったのですが・・・
救助者が要救助者に接触し、要救助者の懸垂線の荷重を抜くため
倍力で引き上げたところ
ボーテックスの先についているスイベルプーリーの合力が思いのほか
前方に移動していきます。
具合が悪いので、もう一本のロープで補強して引き上げました。
以下が引き上げの途中のプーリーの位置の様子です。
思いのほか大きく前方にづれました。
づれた理由は、ジンポールの前方への倒し角を増やしすぎたことだと考えます。
前回実施したボーテックス講習の立て角と比較してみるとよくわかります。
前回の立て角
今回の立て角
づれた理由がわかったところで
増やしすぎになってしまった原因と対策を2つ振り返ってみます。
1、ジンポールの倒し角を一方向からのみ見て判断してしまった。
→ジンポールの倒し角は、複数の方向から見て決めるべきである
2、進入していく位置の予測を見間違った
→進入していくルートのエッジや起伏の状態、上からは見えないオーバーハング下の要救助者の位置の如何によって、進入ルートが予想の位置と少しづつづれていく場合がある、この場にそなえ微調整実施の準備や緊急時にメインラインをボーテックスから取り外せる準備をすぐに展開できるようにしておくべきである。
最終のジンポールの項目でハッピーエンドにはなりませんでしたが、学びの多いセッションになりました。