神は細部にやどる

 久々のブログ更新です。反省です。<(_ _)>



先日、京都で大学生の方達を迎えて、一日のロープレスキューのベーシック講習を行いました。

将来は、消防や警察にという思いがある方達で熱心に取り組んで頂きました。
バックタイ紹介の途中、テンションを掛けるとウェービングがほどけるハプニングがあり、ヒューマンエラーの怖さやバックアップの重要性を理解してもらえました。また逆に、私自身も油断や慢心があると危ないということを教えてもらいました。再度、気を引き締めて講習会を実施していく良い機会を頂きました。
安全なシチュエーションだからといって、慣れや油断、ダメですね。
反省です。
「神は細部にやどる」
噛みしめて日々の活動に取り組んで行きたいと思います。


ミラードロープレスキューシステム

最近のロープレスキューの新しい潮流として、ミラードロープレスキューシステムというものがあります。

従来までは、メインとビレーは別々の器具、例えば、メインにブレーキバー、ビレーにタンデムプルージックをセットして、メインに荷重をかけて、進入者や担架を降ろし、引き上げの時は、メインに倍力システムを設定して、引き上げるというものです。
但し、最近では、新しく出来たMPD(マルチパーパスデバイス、多目的用途の器具)が開発され、メインとビレーがあたかもミラー(鏡)に映し出された、同じようなシステムで、降ろしや引き上げをするという方法があります。
すなわちメインとビレー双方にMPDをセットし、最初のエッジ越えを除き、荷重を2つのロープにかけて降ろしたりあげたりする方法です。
(以下英語ですが、PDFファイルのリンクを張っておきます)
メリットは以下の通りです。
・メインとビレーが同じ設定なのでわかりやすい
・コミュニケーションが容易
・降ろしや上げがスムーズ
・もし一方のロープが切れたときに、発生する衝撃荷重が少なくてすみまた停止するまでの距離が少なくて済む
・ロープがおこす落石が少なくて済む
・人を効率良く使える
・トラブル発生時にすばやく容易に一方のロープにテンションを掛けることが出来き、トラブルを回避しやすい
このやり方を推奨している、カークさんはデメリットを明示していないので、私も明示はしませんが物には、メリットとデメリットがあるということを理解の上お使い下さい。

NFPAライトユースがなくなりました!

久々のブログの更新です。
今度のNFPAの改訂で、ライトユースがなくなります。 

そして、かわりに新しく出来るのは、テクニカルユース(略してTユース)です。 
これまで、ライトユースというとGユースに比べてなにか、頼りないとか弱いとかいうイメージが持たれがちでした。
なので、このような認識を払拭するために、名称が変更されました。 
Tユースは、Gユースとくらべて、よりレスキューの知識や技術をもった人が使う器具との位置づけに変更になりました。 
経験度、使い方、持ち運びの難易度等に応じて器具を取捨選択しようという考えに私は賛成です。
今後、Tと刻印された器具を見るのが楽しみです!

RESCUE JAPANブログ