アサップでの2人ビレーについて

近年、アサップを2人用のビレイとして使用してる写真があるのですがNFPAの規格じゃなくても使用している根拠は何でしょうか?

 

という質問を頂きました。

 

確かに、最近、SNSなどでよく見かけます。

 

ご質問について2つの視点でお答えいたします。

 

①「NFPAの規格じゃないのに使用はどうか?」

 

そもそもプルージックコードはNFPAの規格ではないではありません。

それにもかかわらずタンデムプルージックとしてビレーに使われています。

なのでNFPA規格にこだわる必要がないと思います。

 

②「2人用ビレーとしてどうなのか?」

 

アサップの下部につけるショックアブソーバーには、1人用のものと2人用に対応した「アサップソーバーアクセス」があります。

アサップもしくはアサップロックにこのアサップソーバーアクセスをつけて行うならば2人用のビレーとしては使えます。

 

但し、衝撃荷重を受けた場合、ショックアブソーバーが1.70m伸びてしまうため、BCTRのドロップテストの基準は満たしません。

この点の問題はありますが、自動追尾型でビレーを行える大きな利点があります。

 

メリットとデメリットを考慮して行うことがポイントとなります。

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