リバーレスキューの鉄則 「流れの中で立ち上がらない」

リバーレスキューの鉄則の一つに

「決して流れの中で立ち上がらない」

という項目があります。

 

理由は、流されている状態から急に立ち上がると、立ち上がった瞬間に運悪く水中の岩に足が挟まれると足にテコがかかり足が折れたり、最悪の場合、足が挟まったまま取れずに顔が水面下に沈められて溺れてしまうからです。

 

足が挟まる状態を、リバーレスキューやラフティングなどのアクティビティの専門用語で

 

「フットエントラップメント」

 

と呼び、非常に警戒しております。

 

 

かなり緩やかな流れやエディの中なら立ち上がっても大丈夫ですが、浅瀬横断が出来るくらいの流れのなかでも、万一流された場合に立ち上がることは、ご法度です。

 

私の友達のリバーガイドはフットエントラップメントのリスクは知っていたものの、油断して立ち上がり、両足骨折し「入院」となったことがあります。

 

実は彼は入院時に知り合った、看護婦さんと結婚したので、人間万事塞翁が馬ですが、流れの中では決して立ち上がらないようにして下さい。

 

スィフトウォーターレスキュー(SRT)1京都実施

先日、京都でスィフトウォーターレスキュー(SRT)1を実施しました。

3日目に少し天候が悪く曇り空でした。

 

雨が降って水量が増えて欲しかったのですがそうとはなりませんでした。

 

急流救助でもロープを展張したりしますが、流水特有の考え方でもって張り込む必要があります。

それは流れの影響を受けるため、流れに対して斜めに張り込むことです。

 

 

現場では45度イメージで張るより30度イメージで張るので丁度よいくらいだと思います。

 

今回も現場では、かなり鋭角を意識して張りましたが、写真でみると50度程度に見えます。

 

スイフトウォーターのコースでは、机上講習で川の流れや構造、注意点から始まり、実技では泳いだり、浅瀬を横断したり、ボートを漕いだり、ロープを張ったりなど盛りだくさんの内容を3日間かけて行います。

 

お時間あればぜひ一度は体験してみてください。

 

次回は7月20日から22日で京都で実施します。

https://www.rescue-japan.com/SHOP/5113100242.html

 

よろしくお願いいたします。

ラフティングボートの前後の見分け方

リバーレスキューで登場場面の多いラフティングボートの前後の見分け方について質問を頂きましたので回答します。

形により

前後が明確にあるタイプと前後が明確にないタイプがあります。

 

●前後が明確にわかるタイプ

ロッカーといわれる上部にそり上がった形(波の影響を考慮)が一方側にあるものが前になります。

 

●前後が対象になっているタイプ

但し、ボートによっては前後対象のものがあります。この場合は、どちらが前でも後ろでもよいです。

 

多くのケースでは、床の空気注入口と空気自動排出バルブが付いた方を後ろとすることが多いです。その理由は、かじ取り役の操船者が必要に応じて空気を調整することが容易に出来るようにするためです。

 

 

形が前後対象の場合はこうした方が便利です。

 

 

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